HTML5 Japan Cup 2014 Final 最終審査&表彰式レポート
こんにちは、しもだです。
今回は、7/26(土)に行われたHTML5 Japan Cup 2014の最終審査&表彰式の様子をお伝えしたいと思います。
このコンテストでは、hifiveも(新日鉄住金ソリューションズとして)スポンサー協賛し、「Webの未来とハイファイブ!賞」という賞を設定させていただきました。
賞の応募条件は「hifiveをなんらかの形で使うこと」だけ!…だったのですが、ツールやフレームワークの場合どうしてもその学習コストが多かれ少なかれかかってしまうので、それを嫌ってこの賞への応募が全くなかったらどうしよう…と内心ドキドキしていました。結果としては多数のご応募をいただくことができました。
ご応募いただいたみなさま、ありがとうございました!
さて、当日の模様です。まずは、HTML5界隈では知らない人はいないであろう白石さんから、今回のコンテストの振り返り。
4月に始まり6月30日に締め切られるまでの約2か月半で、応募総数は289作品(たくさん!)でした。
続いて、第1部の表彰式。次々と各賞の受賞者が発表されていきます。中には12歳(!)の受賞者もいらっしゃいました。後で行われたLTでも、とてもしっかりと自分のアプリを紹介し技術的課題を説明されていて、拍手喝采を浴びていました。
私たちが設定したhifive賞は、mpkさんの「NFC-Checkin+LOCA」に贈らせていただきました。
「NFCを用いた入室管理を可能にするシステム」というもので、現在シェアハウスに住んでいるmpkさん自身のニーズから生まれたものだそうです。
身近に使っているスマホやNFC対応カードなどを使って、簡単そして安価に地域通貨システムを実現するものとして、発想・実装ともに素晴らしい作品と判断し、賞を贈らせていただきました。
hifive Student Challengeでご協力いただいた朝日新聞社さんの賞は、SUGARとチェさんの「新聞クエスト」に贈られました。
懐かしさを感じるドット絵で表現された、新聞のアーカイブ記事を使った推理ゲームとのこと。やはり、犯人はヤス、なのでしょうか…。
表彰式に続いて、第2部は最優秀賞を決める最終審査です。
優秀賞として選ばれた4チームが、審査員の前で順番にプレゼンテーションを行います。
最初の発表は、technohippyさんのEnraged Fowls。
名前は某ゲームからの連想でつけたそうですが、スマホの加速度センサーとカメラをうまく使ってスリングショットの仕組みを実現するなど、高い実装力を感じさせるアプリでした。
続いては、jThree合同会社さんのYouTubeそっくりなWebGLプレーヤー。
この作品の応募者でありjThreeの作者でもある松田さんは、このコンテストの最初のアイデアソンから参加されており、そのときからすでに注目を集めていました。
作品は、一見YouTubeの動画プレーヤーにみえるんだけど、実は中は全てWebGLでリアルタイムレンダリングされているので自由に視点移動できちゃう…!というもの。
実装で使っているjThreeは、jQuery的なお作法でCGモデルを操作できたり、MMDのモデルデータを読み込んでさくっと表示したりできるそうです。今度使ってみよう…。
3番目の発表は、fokaさんのコトバツナギ。
Web Speech APIを使って音声認識をしつつ、しりとりや連想ゲームができるというアプリです。Flasherな方ということで、デザインや画面遷移などがとてもオシャレでした。
最後のプレゼンはknockknock.jpさんのJS Racing。
見た目的には、80年代終わり~90年代初めくらいにあったちょっと懐かしいアーケードのレースゲーム、といった感じでしょうか。20余年の月日を経て、今やブラウザでこんなゲームまで動くようになったんですね。
もちろん、現代のゲームらしくWebSocket(Socket.IO)によるオンラインバトルも可能になっていて、こちらも完成度の高い作品でした。
来場者全員による投票ののち、休憩と審査員特別賞の表彰をはさみ、いよいよ最優秀賞の発表です。
審査委員長である吉川さんと各チームの代表4名が壇上へ。発表を控え、皆さん緊張した面持ち。
最優秀チームは…「TOKYO!」
「やっちゃったぜ…!…でもやりきったぜ…!」という複雑な心の声が聞こえた気がしました。
…気を取り直して、最優秀賞の発表です。
全289作品の中から選ばれたのは、fokaさんのコトバツナギでした!
表彰状とトロフィー、そして賞金100万円の授与。HTML5で何ができるか?を競ったコンテストが、ここに幕を閉じたのでした。
閉会にあたり、白石さんからhtml5jのリーダー退任のご挨拶。
ゼロをイチにするのが好きだという白石さんは、自分の役目は果たしたということで、新たな道に進むことを決意されました。
新たなhtml5jのリーダーは、吉川さん。
私たちも、1を10、100に大きくしていく活動に少しでもお手伝いができればと思っています。
コンテストの後は、懇親会と、受賞者によるLT大会が行われました。
hifiveのPMたっての希望(?)で、審査員としていらっしゃった池澤あやかさんと、hifive賞を受賞されたmpkさんとで記念写真。
白石さんとも。
最後は、スタッフ、スポンサー、受賞者、みんなで集まって記念写真。
今回、個人的にも映像記録ボランティアとしてこのコンテストに関わらせていただきましたが、皆さんの様々な面白いアイデア、Web界を盛り上げていきたいという想いに触れることができ、とてもよい経験になりました。
このコンテストの”たぎった勢い”を背中に受けつつ、hifiveの開発を一層頑張っていきたいと思いました。
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