IoT向けJavaScriptライブラリまとめ
最近IoTが話題になっています。マイコンデバイスと言うと、C言語や専用のプログラミング言語で書く必要があるように感じますが、最近ではJavaScriptでも書けるようになっています。そこで今回はIoT用に作られたJavaScriptライブラリを紹介します。
IoT.js

サムスンが開発しているライブラリで、これと合わせたJerryScriptというJavaScriptエンジンも提供されています。特にJerryScriptは64KBのRAM上でも動作するくらい軽量な作りになっており、組み込み系にJavaScriptを活かせるエンジンとなっています。IoT.jsはnode.jsと後方互換性があります。
deviceJS

deviceJSはIoTにおけるjQuery的位置づけを目指しています。他のデバイスを特定する、イベントフックなどが手軽に実装できるようになっています。x86とARM両方に対応し、Raspberry Pi、Cubieboard、Beagle boardsといったデバイス上で動作します。
Cylon.js

Cylon.jsはARDrone、Arduino、Intel Edison、Leap Motion、Pebble、Hue、Raspberry Pi、Rapiroなど多くのデバイス、ガジェットに対応したJavaScriptライブラリです。Cylon.jsを使うことで多くのデバイスと接続し、簡単に扱うことができます。
IoT Device SDK For JavaScript

AWSがリリースしているライブラリで、MQTTを扱うためのラッパーとなっています。また、Thing Shadowsを使ってAWS上でIoTデバイスの状態を管理するのにも使えます。
Smart.js

Smart.jsはcesanta.comと接続するために作られたJavaScriptライブラリのようです。デバイスの状態を発信したり、MQTTやWebSocket、HTTPを使って通信できるようになっています。
DeviceConnect-JS
DeviceConnect-JSはスマートフォンを仮想サーバとするライブラリで、スマートフォンから各種IoTデバイスに接続できるようになっています。Chromecast/Hue/IRKit/Pebble/Thetaなどと接続ができます。
mraa
mraaはIntel Edison/Raspberry Pi上で動作し、入出力系を扱うライブラリです。JavaScriptの他、C++/Java/Pythonが提供されています。アナログやデジタル入力が手軽に扱えるようになります。
JavaScriptはWebブラウザを基本としてサーバサイドでも動作するようになり、さらにマイコンのような小さなデバイスでも活躍するようになっています。JavaScriptを習得することで多くの環境で実行できるようになっていますので、ぜひHTML5ともどもJavaScriptを活用してください。
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