実用的になりつつあるWeb IDEまとめ
IDE(統合開発環境)というとVisual StudioやEclipseなど大きなアプリケーションというイメージがありますが、Web IDEはWebブラウザさえあればすぐに開発が可能になります。
今回はそんなWeb IDEを提供するオープンソース・ソフトウェアを紹介します。
Tern
IDEというよりも任意のテキストエリアに対してIDE相当の入力補完機能や変数を探す機能を追加します。対応している言語はJavaScriptになります。自作のWebサービスにてJavaScriptのコードを入力しやすくしようと考えるならば導入してみると良さそうです。
nudgepad/nudgepad: Build working prototypes in your browser.
Node.jsベースのコードをWeb IDE上で記述し、そのまま実行できるソフトウェアです。nodeやbashをWeb上で実行する機能もあります。
coreh-deprecated/nide: Beautiful IDE for Node.js
こちらもNode.js向けのアプリをWebブラウザ上で開発できます。package.jsonも編集ができます。バージョン管理機能も備えていて、TimeMachineライクに表示ができます。
c9/core: Cloud9 Core – Part of the Cloud9 SDK for Plugin Development
Cloud9はWeb IDEをクラウドサービスとして提供しています。そしてコアになる部分をオープンソースとして公開しています。クラウドで提供できるレベルなので、テーマ機能や入力補完機能など、かなり多機能となっています。
Code editor awesomeness : ICEcoder
対応している言語はPHP、JavaScript、HTML、CoffeeScriptなどで主にWebシステム開発に向いたIDEとなっています。MySQL管理機能やコンソールなども提供されています。
typesafehub/activator: Typesafe Activator
Scala用というのが大きな特徴になります。そしてコードを編集すると、その場でコンパイルがかかって実行結果の確認まで行えます。テストの仕組みも提供されています。
Codiad/Codiad: Web Based, Cloud IDE
40以上の言語に対応したWeb IDEになります。プラグインによる機能拡張、エラーチェック、リアルタイムコラボレーション機能などがあります。
b3log/wide: A Web-based IDE for Teams using Go programming language/Golang.
Go向けのWeb IDEになります。一台のマシンで立てれば、他のユーザはGo環境がなくとも開発が行えるようになります。ビルドや実行も可能です。
bodil/catnip: A web based Clojure IDE
Clojure向けのWeb IDEになります。プレゼンテーションモードという機能があります。Windows向けにはインストーラーも配布されています。
joshmarinacci/ElectronIDE: New web based Arduino IDE
WebベースのArduino IDEです。IoTをはじめていく中でArduinoを使ってみるという方はこちらから入ると開発環境を作らずに使えるようになりそうです。
Web IDEもずいぶんと高機能化しており、かつサーバ環境のパワーを使って高速なコンパイルやテスト実行ができるようになっています。企業の情報統制などを考える中で、Web IDEによる情報集約は現実的になっているかも知れません。
HTML5開発はWeb IDEとの相性がとても良くなっています。DevToolsと合わせて高速な開発をサポートしてくれる存在と言えそうです。
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