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hifiveのクラスモジュール紹介(その4)「抽象クラス」

by : 2017/07/24

JavaScript(ECMAScript5)ではクラスを作成することができません。ECMAScript2015になって、ようやくクラスを使えるようになりました。しかしレガシーなブラウザでは実装されていないため、Babelのようなライブラリを使ってコードを変換するのが一般的です。

JavaScriptではprototypeやdefinePropertyなどを使ってクラス(的なもの)を実装しますが、hifiveではそういった面倒な仕組みを意識することなくクラスを実装できるモジュールを開発しました。この機能は1.3.1以降で利用できます。

今回は抽象クラスの使い方について紹介します。

ベースになるクラスについて

今回のベースは以前紹介したhifiveのクラスモジュール紹介(その2)「継承」で使ったAnimalClassになります。このAnimalClassは継承して利用するクラスになります。そこで抽象クラスであるという定義として isAbstract: true, を指定します。


var AnimalClass = h5.cls.RootClass.extend(function (super_) {
return {
// クラス名(完全修飾名)
name: 'AnimalClass',
isAbstract: true,
// クラスのフィールド定義
field: {
_name: null
},
// クラスのメソッド定義
method: {
constructor: function (params) {
// 親クラスのコンストラクタ呼び出し
super_.constructor.call(this);
this._name = params;
},
hello: function() {
return this._name;
},
cry: function(name, voice) {
return name + "'s crying voice is " + voice;
}
}
};
});

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index.js

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こうして定義されたクラスはインスタンスを作ろうとするとエラーになります。


try {
var animal = Animal.AnimalClass.create();
}catch(e) {
// e -> Error: このクラスは抽象クラスです。インスタンスを生成することはできません。
}

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index.js

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抽象クラスにすることで実装も含めた形で継承前提のクラスが作れるようになります。


今回のコードはJSFiddleにアップロードしてあります。実装時の参考にしてください。

サーバサイドの開発に慣れている方にとってはクラスや継承は当たり前のものでしょう。これによって実装がとても簡単に、生産性高いものになるはずです。ぜひhifiveのクラス機能を使いこなしてください。

From → hifive

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