HTML5のping属性を使ってみよう
HTML5では多くのAPIが追加されていますが、HTMLにおいてもタグや要素が追加されています。今回はその一つ、Aタグに追加されたping属性についてです。
ping属性は以下のように設定します。
To Google
これでAタグをクリックすると http://www.google.co.jp へ遷移するのですが、その際同時に example.com へも POSTメソッドを呼び出します。これがpingということです。
利点
利点としては、
- JavaScriptを書かないで実行できる
- JavaScriptがオフでも実行できる
- 外部URLへの遷移でもトラッキングできる
などが考えられます。特にブロック系の機能を入れたとしてもトラッキングできるのが利点と言えるかも知れません。
対応ブラウザ
対応ブラウザとしてはHTML a ping Attributeによると、IE/Operaを除く主要ブラウザでサポートされています。iOS Safariでも動作します。
Pingされる内容について
調べてみた限りでは特にデータが送られてくる訳ではないようです。また、エラーコード(501など)を返したとしてもリンク先に遷移する動作には影響がありませんので、何かデータを返すと言ったことも無意味と思われます。
使いどころ
サイト内部の遷移であればセッションなどを使ってトラッキングが可能です。解析を行う上で必要になるのは外部サイトへの遷移だと思われます。また、データが送れないのでURLの中にパラメータを追加しておくのが良さそうです。
ping要素は覚えておくと色々な場面で使えそうです。なお、過剰なトラッキングはプライバシー上の問題になるかも知れませんのでご注意ください。
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