HTML5.2で何が変わるのか
HTML5.1が勧告され、すでにW3Cの活動は5.2策定に向けて動き始めています。コンマ1の違いなので、大幅に変わるわけではありませんが、現状に合わせて多少の変更が行われるようです。
実際の勧告案はHTML 5.2にて確認できます(最終アップデートは2017年12月14日)。具体的なHTML5.1との違いは HTML 5.2: Changes にて確認できますが、今回は簡単にまとめてみました。以下の内容はあくまでも執筆時点のものであり、変わる可能性もあります。
menuタグのtoolbarの廃止
現状、Webブラウザでサポートしているものがないようで、このままいくとHTML5.2ではなくなるようです。
dialog タグの廃止
こちらも実装されているブラウザがない(Operaだけ実装されている模様)ようで、このまま進むと廃止対象になります。
複数のAPIの廃止
以下のAPIが廃止されます。
- registerContentHandler
Webサイトを特定のMIMEタイプに関連付ける。 - isContentHandlerRegistered
特定のMIMEタイプに関連づけられているかどうか判定する。 - isProtocolHandlerRegistered
URLスキームとURLを引数として、そのハンドラー状態を返す。
input type=datetime 、 inputmode の廃止
フォーム入力系としてはこの二つがなくなる可能性があります。
keygenタグの廃止
Web Crypto APIの登場に伴ってGoogle Chromeでは削除されています。他のブラウザではまだ使えるようですが、他も追従していくものと思われます。
基本的には以上のようにタグや要素の廃止が多いようです。Webブラウザで元々実装されていなかったものもあるので、仕様を最適化していると思われます。動作ががらっと変わることはないでしょうが、今後のWeb標準の変化を知るためにもチェックしておきましょう。
コメントは受け付けていません。