PDFをコントロールするJavaScriptライブラリ×4選
PDFはビジネスの基本フォーマットになっています。閲覧するだけという方が多いかと思いますが、もっと活用できます。PDFから必要な情報を抜き出したり、システムから出力したりできれば、業務がもっと改善できるはずです。
そこで今回はPDFをWebブラウザ上で扱えるライブラリを紹介します。
paperai/pdfanno: Linguistic Annotation and Visualization Tool for PDF Documents
PDFに注釈を入れられます。表示されている文字列を選択して注釈を入れられるようになっています。他にも四角で囲んだり、注釈同士をリンクさせることもできます。
paperai/pdfanno: Linguistic Annotation and Visualization Tool for PDF Documents
instructure/pdf-annotate.js: Annotation layer for pdf.js
PDFはPDF.jsというJavaScriptライブラリで表示されており、そのPDF上で文字を書いたり、マウスで自由線を引いたりできます。PDFファイルの回転表示もサポートしています。表示を変更するのではなく、コメントを付けることもできます。
instructure/pdf-annotate.js: Annotation layer for pdf.js
azu/pdf.js-controller: Provide presentation interface using pdf.js
PDFを読み込み、プレゼンテーションとして表示するライブラリです。こちらもまた、PDF.jsを使っています。アウトラインを出したり、ツリービューのような表示も行えます。PDFの資料をそのままプレゼンするのに便利そうです。
azu/pdf.js-controller: Provide presentation interface using pdf.js
manuels/texlive.js: Compiling LaTeX (TeX live) in your browser
論文などを書くのに向いたフォーマットのLaTeXをPDFに変換します。もちろんWebブラウザだけで実現します。画像、リスト、式などLaTeXの文法がそのまま使えます。動作は重たいですが、サーバサイドやローカルに変換環境を用意しないでも良いのは便利そうです。
manuels/texlive.js: Compiling LaTeX (TeX live) in your browser
いかがでしょうか。クライアントサイドだけでもPDFに対して様々な操作ができるのが分かるでしょうか。特にMozillaの開発したPDF.jsによってPDFファイルをJavaScriptで操作しやすくなりました。その結果、PDFファイルを読み込んで、そこから必要な情報を手軽に得られるようになっています。
ぜひ閲覧だけでなく、PDFファイルを業務システムで活用してください。
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